目的戦略志向協調推論方式の開発と昇降機保全技術者割付けシステムへの適用
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概要
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エレベータなどの保守産業が急速に発展し, 保守台数が急増する中, 昇降機保全技術者割付けの自動化が重要になってきた.ところが, 本問のような人員割付けは人や社会的条件が絡むため自動化は容易ではない.1)本問題を分析すると, 500都市以上の大規模巡回セールスマン問題に匹敵するうえ, 主要制約だけでも勤務条件や顧客条件など100近い複雑・例外的で多分に感覚的な条件を持つ難問であった.2)そこで, 知識を目的とその分割・実行・調整・統合により達成する戦略的多階層木として表現し問題を解く目的戦略志向協調推論方式を開発し, 適用した.3)全国の代表的な営業所での現場検証の結果, 複雑な制約条件を満足する効率の良いスケジュールの作成が手修正時間も含めて従来の50%以下の時間で可能となった.これにより本割付けシステムの実用性ならびに目的戦略志向協調推論方式の有効性を確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-04-15
著者
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