303 水中衝撃波を用いたガラス容器の粉砕に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
今日、ガラス製のボトル容器は水・アルコール飲料および薬品の容器として大量に使用されている。そしてこれらのガラス容器の多くは使用後洗浄され、再利用(リターナブル)あるいは破砕しびんの原料になる”カレット"を生成後溶かして再生される。このようにガラス容器のリサイクルには溶かす、溶かさないに関わらず安全性の面から容器内部の洗浄を必要する。容器形状・内容物が多種にわたるため、これらの洗浄は非常に手間のかかる自動化の困難な作業となっている。そのため、破砕して再利用する割合はコストがかかるためその利用率は65%にとどまっている。また、薬品の容器等はその安全面から破砕後あるいはそのまま埋め立てごみとして破棄されるものも少なくない。 そこで、本研究では粉砕し溶かして再生するリサイクル過程に着目し、”カレット"生成コストの削減と洗浄作業の簡素化を同時に解決する水中衝撃波を用いた破砕手法の検討を行う。そして効率的なガラス製容器のリサイクル手法へ応用を目指す。 この手法は従来の大規模な粉砕機に比べて、1)設備コストが低いこと、2)水中(あるいは洗浄液中)で行うため粉塵が外部に飛散せず、かつ破砕物を完全に回収できる、3)破砕前の洗浄が不要で、破砕後完全に洗浄可能である(薬品容器に対しても適用可能)、4)破砕・洗浄が連続的に行える、などの利点を有する。 そのため本手法の実用化には、ガラス容器の衝撃破壊挙動の定量的解明が必要である。 そこで、本報告では水中衝撃波の強さと生成されるカレット粒径との関係について検討を行った。
- 社団法人日本機械学会の論文
- 2003-10-30
著者
-
坂本 英俊
熊本大学大学院自然科学研究科
-
坂本 英俊
熊本大学大学院
-
伊東 繁
熊大・院
-
佐藤 和幸
熊大院
-
坂本 英俊
熊大工
-
河邉 真二郎
熊大院
-
伊東 繁
熊大工
-
佐藤 和幸
熊大学
-
伊東 繁
(独)国立高等専門学校機構 沖縄工業高等専門学校
-
河邉 真二郎
熊技短
関連論文
- 異周速圧延アルミニウム合金板材のLDH成形評価実験
- 2608 SEM-EBSD実計測モデルを用いた結晶均質化有限要素解析による板材特性評価(OS26.並列・マルチスケール計算手法の開発と応用(2),ポスターセッションP-2)
- 衝撃波の食品産業への利用
- 8-217 楽器製作を通した創造性教育の試み(第3報) : CAE教材としてのバイオリン製作(口頭発表論文,(07)教材の開発-II)
- 楽器製作を通した創造性教育の試み
- 4-338 楽器製作を通した創造性教育の試み(第2報) : 成果物の評価方法の検討((9)ものつくり教育-IX,口頭発表論文)
- 変形・破壊におけるサーモグラフイー熱画像解析(熱・流体の計算力学,計算力学関連の理論・応用技術 OS.2)
- 線爆発によって起爆されたPETN粉体爆薬の爆ごうを利用した対象物の指向性制御に関する研究
- 金属線爆発を用いたPETNの爆ごうが銅パイプの膨張速度へ及ぼす影響について
- 232 衝撃大電流を負荷された金属線の爆発力に関する研究(OS 高エネルギー加工(1))
- 109 線爆発における金属線の起爆特性に関する研究
- 8-332 機械システム設計のための導入教育の実践 : 材料力学とロボット工学の融合による導入教育((02)専門科目の講義・演習-II,口頭発表論文)
- 816 爆発成形法における圧力容器の影響
- 9-335 伝統技能の保存と継承のためのマルチメデイア活用技術の開発(第4報)((11)ものつくり教育-VI,口頭発表論文)
- 202 マイクロフィン加工プレートを用いた放熱特性についての実験的研究(GS 材料,加工,信号解析とその応用)
- 3323 水中衝撃波を用いたガラス容器のカレット微細化に関する研究(G03-1 衝撃・動的挙動,G03 材料力学)
- P39 ガラス容器の水中衝撃波による粉砕に関する実験的研究(変形-強度評価,ポスター講演3)
- 233 水中衝撃波を用いたガラス容器の粉砕に関する研究(OS 高エネルギー加工(1))
- 303 水中衝撃波を用いたガラス容器の粉砕に関する研究
- 6-326 専門科目導入のための低学年実習教材開発((18)工学教育システムの個性化・活性化-I,口頭発表論文)
- 粒子法を用いた水中爆轟の解析
- 粒子法を用いた水中爆轟の解析
- 303 応力波の伝播と自由面との干渉(OS 材料・構造の動的特性(1))
- 衝撃波による食品加工・爆発グルメ
- 熊本大学衝撃・極限環境研究センターの歴史と現状
- パルスパワーにより発生する水中衝撃波を利用した破砕技術に関する研究
- WS3-2 水中爆轟によって発生した衝撃波の利用技術について(WS3 衝撃波/燃焼を伴う流れ,ワークショップ)
- パルスパワー技術を利用した金属細線放電から発生する水中衝撃波の制御 (第5回 火の国研究会--衝撃極低温環境の物理と応用)
- 水中放電から発生した衝撃波の挙動について(O.S.3-1 相界面のミクロ挙動,OS3:環境・エネルギーを支える熱工学技術)
- 第1回爆発・衝撃波および超高速現象に関する国際シンポジウム
- 熊本大学衝撃・極限環境研究センター衝撃プロセス工学研究室
- 110 LS-DYNA による超高圧発生装置の特性の評価
- 2-327 伝統技能の保存と継承のためのマルチメディア活用技術の開発(第3報)(口頭発表論文,(11)ものつくり教育-VI)
- 2729 反射水中衝撃波を有効に利用した爆発圧着法 : 数値シミュレーションによるパラメータの効果の検討(S27 高エネルギー加工,S27 高エネルギー加工)
- 2817 反射水中衝撃波を有効に利用した爆発圧着法(S36-2 高エネルギー加工(2),S36 高エネルギー加工)
- 230 衝撃超高圧発生装置における金属ジェットの観測(OS 高エネルギー加工(1))
- 非接触生体情報センシングシステムの開発 ([日本実験力学会]2009年度年次講演会)
- 熱画像による塑性変形評価手法に関する研究
- 320 ロバスト性を考慮した研削最適条件の検討(OS 材料加工・精密加工(その3))
- 6-330 楽器製作を通した創造性教育の試み(口頭発表論文,(8)ものつくり教育-XI)
- 216 高性能爆薬SEPのO.D.D.現象の光学的観察と圧力測定(G.S.2-1 流体工学III)
- 211 ガラス容器の水中衝撃波による最適破砕技術の検討(GS 材料力学(その2))
- Mg-Alloy Formability in Deep Drawing
- 3324 けん銃弾丸の衝突変形解析(G03-1 衝撃・動的挙動,G03 材料力学)
- 2751 マグネシウム合金の深絞り特性に関する研究(S29-2 アルミニウム合金およびマグネシウム合金の創製と加工技術(2),S29 アルミニウム合金およびマグネシウム合金の創製と加工技術)
- 多連式軸荷重疲労試験機の開発と基本性能の検証
- 高強度鋼の疲労特性に関する実験的研究
- P32 けん銃弾丸の衝突変形に関する研究 : 弾丸変形形状に及ぼす衝突角度の影響(変形-強度評価,ポスター講演3)
- 1355 多連式軸荷重疲労試験機の開発と基本性能の検証(S22-3 非鉄合金・試験装置,S22 ギガサイクル疲労)
- 赤外線サーモグラフィー法による塑性変形熱評価
- 105 けん銃弾丸の衝突変形における弾速の影響(G.S.衝撃・動的変形,九州支部 第58期総会・講演会)
- ADVENTUREを核としたCAE設計技術者育成システムの構築と将来展望
- 526 赤外線サーモグラフィーによる機械構造部材の変形評価(OS 先端材料の力学特性と計測技術(2))
- けん銃弾丸の衝突変形解析(S11-4 材料・構造の衝撃工学(4),S11 材料・構造の衝撃工学)
- 剣道用具の安全性に関する力学的考察(GS16 光弾性・スポーツ工学など)
- 教員・技術員・学生と共同での四輪バギーを用いた実習教材開発
- 材料強度の確率モデル(13)第2章 金属材料における種々の破壊現象と確率モデル(1)静的強度(脆性破壊,靱性破壊)
- W01(2) 最適化設計のためのCAD/CAM/CAEの活用 : 熊本地区におけるデジタルエンジニアリング(九州地区のデジタルエンジニアリングの状況とKDK(九州デジタルエンジニアリング研究会)の活動)
- 1123 機械部材の変形破壊における熱画像解析
- 203 構造用部材の変形・破壊における熱発生・伝ぱ解析(O.S.2-1 高温き裂・強度)(O.S.2 : 材料・構造物の高温強度と非弾性解析)
- 456 き裂部材の塑性変形・破壊における熱発生伝播シミュレーション
- 401 赤外線映像法によるき裂部材の変形・破壊評価
- き裂を有する弾/粘塑性材の変形評価
- 溶接残留応力場における塑性変形挙動の赤外線サーモグラフィーによる推定
- タングステン粉混入高密度爆薬の過剰爆轟に関する研究
- 二次元螺旋形状導爆線を用いた水中衝撃波の制御に関する研究
- 304 水中衝撃波を用いた薄板の任意形状自由張り出し成形(O.S.6 : 衝撃現象の解明とその応用)
- 215 導爆線の水中爆轟過程の光学観測と圧力計測(G.S.2-1 流体工学III)
- 714 水中衝撃波を利用した難接合材料の爆発圧接技術(生産加工II)
- 231 二重円筒爆薬を用いた高圧力発生に関する研究(OS 高エネルギー加工(1))
- 312 粉末衝撃固化装置の数値解析について(O.S.6 : 衝撃現象の解明とその応用)
- WS-1 衝撃エネルギー科学の深化と応用について : 衝撃・極限環境研究センターとしてのアプローチ(WS(1), 衝撃エネルギー科学の深化と応用)
- 235 弾/粘塑性材料の変形・破壊挙動下における熱発生とシミュレーション
- 347 次世代超薄型水晶振動子の研磨 : 加工における初期バルク形状の影響
- 弾性プレートを用いたガラスディスク基板の高能率ポリシング
- 110 FCC多結晶金属の塑性変形・破壊挙動評価(OS1-3 切欠および塑性問題,OS1 機能性材料の損傷とその力学的背景)
- 307 爆接クラッド材の変形挙動に関する研究
- 427 次世代超薄型水晶振動子の開発(OS01-1 電子デバイス実装・電子材料と計算力学(1))(OS01 電子デバイス実装・電子材料と計算力学)
- 伝統技能の保存と継承のためのマルチメディア活用技術の開発
- 110 ナノインデンターによる材料特性評価
- 445 CAE解析支援システムとナレッジデーターベースの開発と応用(OS23.計算工学およびCAEの最新応用(4),オーガナイズドセッション)
- 434 けん銃弾丸の衝突解析と変形評価(OS23.計算工学およびCAEの最新応用(1),オーガナイズドセッション)
- 924 結晶塑性マルチスケール有限要素法による冷間・温間異周速圧延解析(OS9.材料の組織・強度に関するマルチスケールアナリシス(6),オーガナイズドセッション)
- 8E-12 マルチスケール有限要素解析を用いた海綿骨・骨梁強度評価手法開発(OS-4 硬組織のバイオメカニクス(2))
- 316 結晶均質化法マルチスケール有限要素解析による板材のミクロ-マクロ変形特性評価(GS-4 加工(2))
- 3-336 伝統技能の保存と継承のためのマルチメディア活用技術の開発(第5報) : モーションキャプチャの活用((11)ものつくり教育-VI,口頭発表論文)
- 11-102 産学官・地域連携によるものづくり技術者教育((12)エンジニアリング・デザイン-I,口頭発表論文)
- 103 水中衝撃波を用いたガラス容器の破壊挙動観察(OS 爆発と破壊)
- 赤外線サーモグラフィー分科会
- 産学官·地域連携によるものづくり技術者教育
- プレゼンテーション授業における計画能力の育成と評価
- 3-344 伝統技能の保存と継承のためのマルチメディア活用技術の開発(第6報) : モーションキャプチャの活用(2)((05)教材の開発-IV,口頭発表)
- 3-335 工学実験用解説資料の学生との共同開発 : 応力ひずみ計測の基礎((05)教材の開発-II,口頭発表)
- 7-326 「事例に学ぶエンジニアリングデザイン(上巻)」の一考察((17)産学連携教育-I,口頭発表)
- 6-337 新素材によるデザイン手法の開発と応用 : 工学的視点とデザインの融合(OS エンジニアリング・デザイン教育の展開-II,口頭発表)
- 2-214 価値創出を狙ったPBLの設計(オーガナイズドセッション:プロジェクトマネジメントとPBL-I)
- 5-105 伝統技能の保存と継承のためのマルチメデイア活用技術の開発(第7報) : 技能伝承の可能性の確認((05)教材の開発-I)
- 結晶塑性有限要素解析手法とその適用事例
- 意思決定論を援用した非定常作業におけるリスク解析
- 集団教育啓発理論に基づく技術者倫理教育