軟鋼円〓の捩りによる二種類の降伏に就て
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概要
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軟鋼円〓を捩つた場合に横の方向に降伏する事と、縦の方向に降伏する事とがある。降伏の條件から考へると横に降伏する時には捩りモーメントは降伏し始めてから一通り降伏を終るまで一定であり、縦に降伏する時には捩りモーメントは降伏し始めてから後漸次下つて來て、一通り降伏を終つた時の捩りモーメントは降伏し始める時のモーメントの8/9になる筈である。事實は是とよく一致してゐる。材料が等方質であれば常に横の降伏が起る筈であるがロールした棒のやうに繊維状になつてゐて繊維を横切つて剪斷する時の抵抗が繊維に添つて剪斷する時の抵抗よりも大きく、その比が9/8以上である場合に縦方向の降伏が起るものらしい。
- 社団法人日本機械学会の論文
- 1934-08-01
著者
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