鼻アレルギー鼻汁, 血清の IgE 抗体量と IgE 量

概要

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単位鼻汁抗コナダニ IgE 抗体量, IgE 量を著者らの鼻汁採取法で定量できた. IgE は RIST, IgE 抗体は RAST, IgA は SRID 法で定量した.1. 鼻アレルギー鼻汁の IgE は80±101 unit/ml, IgE 抗体は1.45±1.29 RAST score/mlであった.鼻汁 IgE と蛋白量, IgE と IgA には相関がなかった.2. IgE/IgA, IgE 抗体/IgE は鼻汁で, 血清より高かった.IgE/IgA は鼻汁1.4, 血清 5.4, IgE 抗体/IgEは鼻汁0.0181, 血清0.0022であった.鼻汁と血清の IgE 抗体の相関(γ=0.83)は, IgE (γ=0.51), IgA (γ=0.41)より高かった.鼻汁 IgE と IgE 抗体の相関(γ=0.78)は血清(γ=0.48)より高かった.以上から, 鼻汁 IgE 抗体は鼻腺より選択的に分泌され, 血清中 IgE は, 鼻汁より IgE 抗体以外の成分を多く含んでいる可能性が考按された.3. 鼻汁 IgE, IgE 抗体量と抗原による誘発反応の強さには相関がなかった.
日本アレルギー学会の論文
1974-12-30