全身性エリテマトーデス患者における抗リンパ球抗体の研究 : 特に活性化T細胞に対する抗体の解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
SLE患者血清中にみられる抗リンパ球抗体について末梢血新鮮T細胞, PHA芽球, 種々のリンパ系細胞株などを用いて, その性状や認識抗原について検討し, 以下の結果を得た.1.SLE患者血清中にはPHA芽球に対する抗体が高頻度に存在し, 活動期に抗体価の上昇がみられた.2.PHA芽球と反応した活動期SLE患者血清を用いて, 種々のリンパ系細胞株との反応性を比較検討した.大部分の血清はTac^+, la^+ T細胞株と反応した.約半数はTac^-, la^+ B細胞株とも反応した.しかし, Tac^-, la^- T細胞株とはほとんどの血清は反応しなかった.3.活性化T細胞に対する抗体はIgGクラスおよびIgMクラスともに認められた.本抗体は4℃より15℃でより強い反応を示した.4.モノクローナル抗体による反応阻止実験および吸収実験により, 本抗体の認識抗原の検索を行い, SLE患者血清中には抗Tac抗体および抗Ia抗体が存在することが示唆された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1986-02-28
著者
-
淀井 淳司
京都大学医学研究科感染防御生物学
-
内山 卓
京都大学医学部研究科血液病態学
-
内山 卓
京都大学医学研究科・血液病態学
-
熊谷 俊一
神戸大学病院免疫内科
-
井村 裕夫
京都大学医学部第二内科学教室
-
井村 裕夫
京大第2内科
-
内山 卓
京大第1内科
-
佐野 統
兵庫医科大学病院リウマチ・膠原病科
-
佐野 統
京都大学医学部第二内科
-
熊谷 俊一
京都大学医学部第二内科
-
前田 道之
京都大学医学部胸部研
-
井村 裕夫
京都大学医学部第二内科
-
井村 裕夫
京大
-
井村 裕夫
京都大学医学部第2内科
-
井村 裕夫
京都大学医学部内科第二講座
-
佐野 統
京都大学医学部第2内科
-
熊谷 俊一
京都大学医学部第2内科
関連論文
- 1065 内因性抗酸化剤Adult T cell leukemia-derived factor(ADF)はNF-kBの活性化を抑制し再灌流障害を軽減する
- 非血縁者間骨髄移植を施行した巨核芽球性髄外腫瘤を伴う慢性骨髄性自血病
- Epstein-Barr virus 関連Bリンパ球増殖性疾患を合併した成人T細胞白血病
- O-72 プロトコールシートを活用した抗悪性腫瘍剤の無菌調製
- P-452 京都大学病院における適正な治験実施のための取り組み : 申請受付から開始まで
- 悪性リンパ腫診療における可溶性インターロイキン2受容体α鎖の重要性 : 多施設共同研究
- 白血病の治療
- 不応性貧血(骨髄異形成症候群)診療の参照ガイド
- 血液病学 (特集 臨床医学の展望2005--診断および治療上の進歩(5))
- 血液病学 (臨床医学の展望(8))
- 血液病学 (特集 臨床医学の展望2003--診断および治療上の進歩(2))
- 輸血・移植医療と臨床検査
- 4℃保存血小板製剤の再評価
- 末梢血幹細胞採取時期決定における多項目自動血球分析装置SE-9000の有用性
- 造血器腫瘍に対する樹状細胞療法
- 胎児仮死症例における臍帯血中Brain Natriuretic Peptide(BNP)濃度の上昇について
- 重症妊娠中毒症合併妊婦の血漿中におけるBrain Natriuretic Peptide(BNP)濃度について
- 29.in vitroでの各種免疫抑制剤のIg産生に及ぼす影響(免疫不全症候群)
- 113 遺伝子導入による可溶性FcεR2(IgE-BF)の産生と生物学的活性
- 20 T細胞株におけるFcεR2の発現とHTLV-1感染の関係について
- 249.New Zealand blackマウスにおける貧血の発症の免疫遺伝学的解析(自己免疫(II))
- 悪性クローム親和細胞腫に対するフェノキシベンザミン・プロプラノロール使用経験 : 第24回日本循環器学会近畿地方会総会
- ACTH産生胸郭内腫瘍の臨床
- 128 In vitroでのクラススイッチの誘導により一個のB細胞由来のIgM, lgG抗体を検出する培養系の樹立とその自己抗体産生機構の解析への応用
- 116 Scatchard解析による抗DNA抗体のアフィニティーの測定とそのレパートア研究への応用
- 177 抗DNAレパートアの研究 : 交差反応性の起源について
- P82 急性Chlaamydia pneumoniae感染を契機に,顕微鏡的多発血管炎を発症した2例(自己免疫,自己免疫性疾患(1)-3, 第19回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 103 全身性エリテマトーデス(SLE)患者末梢リンパ球より樹立した, HTLV-I感染T細胞株の解析
- 全身性エリテマトーデス患者における抗リンパ球抗体の研究 : 特に活性化T細胞に対する抗体の解析
- 139 SLE患者T細胞のIL-2産生能とTac抗原出現性について
- 103 SLE患者血清中に存在する活性化T細胞に対する抗体ついて
- 168 セザリー症候群患者末梢血由来TCGF依存性細胞株を用いるヒトTCGFの測定法とその特異性
- 4 SLE患者末梢血T細胞培養上清中のBCGF活性について
- 288.T細胞性悪性腫瘍患者より樹立された, TCGF依存性細胞株を用いるヒトTCGF活性の測定法とその特異性(免疫調節(III))
- 258.SLE及びRA患者におけるB細胞異常活性化のメカニズムの相異について(自己免疫(II))
- 333.^3H-prednisoloneのヒトリンパ球への結合に及ぼす免疫グロブリンの影響 : その形態的観察(抗リンパ球抗体)
- 148 Prednisoloneに過敏性を示した気管支喘息およびSLEの合併例(自己免疫1)
- ヒトのBリンパ球活性化因子の研究-2-非特異ヘルパ-因子の物理化学特性
- ヒトのBリンパ球活性化因子の研究-1-非特異ヘルパ-因子の産生と生物学的特性
- 83 Mixed hemadsorption techniqueを応用した微量ヒトIgMの測定法について(免疫学的手技)
- In Vitroでのヒトリンパ球免疫グロブリン産生における免疫抑制剤の効果とその作用機序 : 第2編 リンパ球SubpopulationへのGlucocorticoidの作用
- In Vitroでのヒトリンパ球免疫グロブリン産生における免疫抑制剤の効果とその作用機序 : 第1編 各種免疫抑制剤の効果(第29回日本アレルギー学会総会)
- ヒト末梢血中のthyroglobulin-binding lymphocyteとthyroglobulin antibody-secreting lymphocyteに関する研究
- 209. In vitro 抗体産生系での helper T cell の作用機序 (第4報) : helper factor の物理特性(抗体の産生と制御)
- 48. リンパ球芽球化反応に及ぼす adherent cell の影響(細胞性免疫)
- 119.PHA 刺激型および抗体誘導型細胞障害作用における効果細胞の検討(細胞性免疫1)
- 110.糖尿病患者における膵ラ氏島抗体を中心とする免疫学的考察(自己免疫2)
- 109.TSH-radioreceptor assay を用いた TSI の測定(自己免疫2)
- 69.正常ヒト Tγおよび Tμ細胞の走査電顕的観察(免疫担当細胞)
- 57.in vitro 抗体産生系での helper T cell の発現機序(続報) : helper 因子の関与について(抗体産生と抑制)
- 18.バセドウ病, 橋本病における非特異的細胞性免疫能について(臓器アレルギー)
- リンパ球芽球化反応におよぼすindomethacinの影響について-2-慢性関節リウマチ患者末梢血リンパ球における検討
- 38.SLE におけるリンパ球溶解現象について(免疫担当細胞)
- 1. プラスミン測定法の基礎的検討とショック時プラスミン活性値(V プラスミンとアレルギー)(第16回日本アレルギー学会総会)
- 全身性エリテマト-デス患者における,in vitro免疫グロブリン産生異常の解析
- バセド-病血中に検出されるThyroid Stimulating Antibody(TSAb)について
- バセドー病患者血清中に酵素免疫測定法で検出された抗FucGM_1抗体
- インスリン依存性糖尿病患者における膵ラ氏島抗体を中心とする免疫学的考察
- 258 SLE B細胞における抗μ抗体に対する感受性の低下と表面免疫グロブリンのアイソタイプの変化について(自己免疫)
- 6.抗体誘導型細胞障害作用(ADCC)の阻止による immune complex の証明(5 Immune complex)
- Islet-cell antibody(ICA)とIslet-cell surface antibody(ICSA) (糖尿病--新しい治療と最近の話題) -- (最近の話題)
- 6. 気管高度狭窄のため緊急気管切開を施行した Sinus histiocytosis with massive lymphadenopathy (SHML) の一例(第 31 回近畿気管支鏡懇話会)
- リンパ球芽球化反応におよぼすindomethacinの影響について-1-基礎的検討
- 2-Step Leukocyte Migration Inhibitory Factor Agarose Assay改良法について
- 全身性エリテマトーデス患者にみられるATLA抗体偽陽性に関する研究
- 154 SLE患者およびRA患者血清中のレトロウイルス抗体の検索
- カルシウムと分泌-3-その他--リンパ球幼若化反応,リンフォカイン分泌を中心として (カルシウムと医学) -- (細胞の代謝応答とカルシウム)
- ADCC(Antibody Dependent Cell-Mediated Cytotoxicity) 阻止による SLE 患者血清中の Immune Complex の検索
- 私の肥満論 : 成因から対策へ
- 4) 21世紀の医療技術(医療機器が社会を変える)
- 内分泌疾患の診断をめぐって
- 挨拶
- 神経・内分泌・免疫系の相関
- 21世紀の臨床医学の重要課題
- 臨床教育実践研究センター開設を祝して
- QUO VA DIS ENDOCRINOLOGY : 内分泌学の第二の世紀を考える
- アメリカにおける大学教育改革の新動向と今後の日本の課題(第5回月例研究会記録)
- 総論
- 研究とセレンディピティ
- 総長挨拶(「第 1 回大学教育改革フォーラム : 日本の大学教育をどうするか」の記録)
- 免疫系と内分泌系の相関
- Fcレセプターを標的とした樹状細胞への抗原送達法の構築とその癌免疫療法における有用性(誌上シンポジウム)
- 慢性炎症における線維化進展へのLymphokinesの影響 : 第2編 ヒト胎児線維芽細胞培養系を用いた検索
- 慢性炎症における線維化進展へのlymphokinesの影響 : 第1編 L_線維芽細胞培養系を用いての検索
- I-C-35 食行動異常症の時代的変遷について : 家族関係を中心に(摂食障害VIII-家族関係-)(一般口演)
- I-C-15 食行動異常症患者の身体イメージについて(摂食障害IV-摂食障害の調査-1-)(一般口演)
- Sulpirideのヒト下垂体卵巣系機能におよぼす影響について
- 第29回日本臨床免疫学会総会の開催にあたって
- 臨床免疫学の現状と将来(日本アレルギー学会関連学会トピックス)
- 成人T細胞白血病 (ATL)
- 成人T細胞白血病の発症機序と病態
- ATLの発症機序とその病態
- 線維芽細胞のコラーゲン合成を促進するリンホカインの性状に関する検討
- 造血幹細胞移植における血縁ドナーのための専門外来
- 感染反復,肺線維症,脾腫を伴いAu抗原陽性肝炎および続発性肝硬変で死亡した免疫不全症の1例
- ヒトレトロウイルス感染症
- Nelson症候群の1例におけるβ-endorphinの動態とその意義
- タイトル無し
- Cytokines and diseases. Interleukin-2 and its receptor in adult T cell leukemia.
- Expression of IL2 receptor (Tac antigen) in primary immunodeficiency diseases