線維芽細胞のコラーゲン合成を促進するリンホカインの性状に関する検討
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概要
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線維化の進展を促進するリンホカインであるfibrogenic factor(仮称)の性状を明らかにする目的で, そのおおよその分子量, 熱に対する態度, 酵素処理に対する態度を調べた.また既知の代表的なリンホカインであるMIF, LIF, LTとの異同を調べ, 更に線維芽細胞を標的とする他のリンホカインと比較検討した.fibrogenic factor(仮称)の検定は大西らの方法に拠った.その結果, この因子は56℃30分の加熱により失活し, キモトリプシンには安定であるが, ノイラミニダーゼ及びトリプシンにより失活した.また, Sephadex G-150によるゲル濾過では, 分子量的6.7×10^4と15.8×10^4の間に溶出された.このことより, 他のリンホカインの諸性質と比較すると, fibrogenic factor(仮称)は他の因子と異なる新しい因子である可能性が強く示唆された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1985-04-30
著者
-
中野 博
奈良県立医科大学病態検査学
-
井村 裕夫
京都大学医学部第二内科学教室
-
井村 裕夫
京大第2内科
-
中野 博
奈良県立医科大学
-
井村 裕夫
京都大学医学部第二内科
-
宮村 正美
京都大学医学部第二内科
-
井村 裕夫
京大
-
中野 博
奈良県医大
-
井村 裕夫
京都大学医学部第2内科
-
井村 裕夫
京都大学医学部内科第二講座
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