聴覚障害児の知覚判断における眼球運動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Many of the recent studies about deaf children were related to verbal and conceptual inability in learning and thinking. Recently, it was found that eye-movements reflect an inner process of cognitive development, and were considered as being an effective method of investigating the relationship of conceptual and perceptual behavior. The present study aimed at analyzing the characteristics of eye-movements at various age levels in perceptual tasks presented on a screen. The subjects were 32 deaf and 48 hearing children 7-19 years of age. The deaf group subjects were in a school for the deaf and had a loss greater than 80 dB in the better ear. The hearing group subjects were normal children in elementary, junior and senior high school. Each of the 19 stimuli consisted of two pictures containing six figural factors. The subjects were instructed to answer accurately as fast as they could whether two pictures were the "same" or "different". The eye-movement(numbers of fixation, total times of duration, duration of single fixation and number of shift)of the subjects were recorded by the corneal reflection method. The results were as follows. 1)Deaf group subjects were inferior to the normal groups in the number of fixation. 2)Deaf children spent more time during responses and used fixation of longer duration than did hearing children. 3)Deaf children did not shift left to right or right to left so often as hearing children. 4)Developmental differences were not found in deaf children. The pattern of eye-movement of youth in deaf groups was the same as the first, second and third grade of the elementary school in hearing groups. A summary of the quantitative differences in eye-movements between the two groups of subjects seemed to show that deaf children needed more time to process information and had not progressed normally through the developmental stages. Whereas, hearing children did not spend so much time to respond, and used more efficiently eye-movement technique. In general, deafness seemd to produce an intellectual inability when tests of language concepts were used. But, this study suggested that there were differences in perceptual and cognitive development of deaf children as compared to hearing children, and also individual differences in deaf children, especially, at higher age levels, proved to be accurate.
- 日本教育心理学会の論文
- 1984-03-30
著者
関連論文
- 発達16(314〜319)(部門別研究発表題目・質疑応答・討論の概要)
- 教授・学習6(644〜650)(部門別研究発表題目・質疑応答・討論の概要)
- 学習(529〜535)(部門別研究発表題目・討論の概要)
- ゆれる子どもの心とどうむきあうか
- 珠算塾指導者の個人的指導論 (PTT) に関する調査的研究
- 青年の入浴行動(6)
- P2049 入浴行動による自立過程と親子の関係(10) : お風呂の自由画を通してみた子どもの入浴観
- P2048 入浴行動にみる自立過程と親子の関係(9) : 子どもの父親像と父親のしつけ観
- P2047 入浴行動による自立過程と親子の関係(8) : 父親の生活実態と子どもの父親への要望
- 発達 300 入浴行動にみる自立過程と親子の関係(2) : 母親のしつけに対する信念と入浴行動の自立過程との関連について
- 発達 299 入浴行動にみる自立過程と母親の関係(1) : 入浴行動の自立過程と親子の入浴についてのしつけとの関連を中心に
- 保育観の形成過程に関する事例研究
- 具体的な事例へ保育者はどう対応しているか
- 保育活動に対する母親の期待 : 「個人レベルの指導論(PTT)」の拡張
- 保育者の「個人レベルの指導論(PTT)」の研究 : 幼稚園と保育園の特徴
- PLATT〓個人レベルの学習・指導論-2完-幼児教育の場合
- 幼児教育専攻学生の「個人レベルの指導論」の研究
- 聴覚障害児の知覚判断における眼球運動
- 選択的注意の最近の研究 : 偶発学習と成素選択パラダイムの諸問題
- 子どもの学習過程における選択的注意の研究
- ゆれる子どもの心とどうむきあうか(準備委員会企画公開シンポジウム)
- 認知と眼球運動(066〜069)(特定テーマ)
- 発達7(266〜274)(部門別研究発表題目・質疑応答・討論の概要)
- 青年の入浴行動(5)
- 発達 20 (362〜370) (部門別研究発表題目・討論経過とそのまとめ)
- 学習指導様式の国際比較 (II) : 日本・オーストラリア・韓国の構造比較
- 学習指導様式の国際比較 : 日本・オーストラリア・韓国
- 270 視距離にともなう乳児の視覚-運動性活動の変化(発達7,発達)
- 発達における性別分化を論じる : 男女共同参画社会の実現を展望して
- 思春期の子どもをもつ父親としての教育意識の高さと子どもの発達との関係
- 教育実習に関する研究 : 実習前後の心理的変化について
- 子どもの居場所を求めて
- 日本語を母語としない子どもの日本語指導と国際理解教育に関する研究
- 学級生徒数の規模と教師の指導に関する研究
- 子どもの自己意識の発達に関する研究
- 帰国児童・生徒の適応に関する研究
- 授業に関する教育心理学 : 授業と個性化教育について (教育実践科学としての心理学の課題)
- 創造力・基礎学力に関する研究
- パーソナル・スペースの発達に関する研究 : 生徒の教師に対する心理的距離
- 帰国子女,外国人児童・生徒の教育についての一考察
- 児童生徒による教師行動の認知及び学業成績が教師期待認知に及ぼす影響
- 教師の指導法に関する研究 : クラスサイズと指導法の関連性について
- 教育心理学における研究の動向 : 教育実践とのかかわりをもとめて
- 教師の指導観に関する研究
- B-20 学習指導様式の日・豪・韓国際比較 : その5:指導信念の構造比較(教授過程B)
- 臨床・障害4(916〜922)(部門別研究発表題目・質疑応答・討論の概要)
- 414 幼児の視覚的探索活動における図形の意味性の効果(発達27,研究発表)
- 318 幼児の視覚的探索活動における刺激の配置及び教示の効果(発達16,研究発表)
- 291 具体的な事例に保育者はどう対応しているか : 2)因子分析にもとづく検討(集団保育,他,発達10,発達)
- 290 具体的な事例に保育者はどう対応しているか : 1)項目レベルの分析(集団保育,他,発達10,発達)
- 230 保育に対する母親の見方 : その2 園単位でみる母親と保育者との比較(保育,発達4)
- 229 保育に対する母親の見方 : その1 保育者の「個人レベルの指導論」との比較(保育,発達4)
- 839 聴覚障害児の知覚判断における眼球運動(2) : その2(臨床・障害5,臨床・障害)
- 838 聴覚障害児の知覚判断における眼球運動(2) : その1(臨床・障害5,臨床・障害)
- 648 保育者の「個人レベルの指導論(PTT)」の構造について(教授・学習6,教授・学習)
- 604 幼児教育専攻学生のPersonal Teaching Theory (PTT)に関する研究(2)(教授・学習1 教員養成・教師,研究発表)
- PC039 「異文化体験」と子どもの発達に関する事例研究 : (3)M児をバイリンガルに育てたもの(ポスター発表C,研究発表)
- 302 子どもの学習過程における選択的注意の実験的研究 : 結果と考察(発達14,研究発表)
- 301 子どもの学習過程における選択的注意の実験的研究 : 問題と方法(発達14,研究発表)
- 818 塾における指導過程に関する調査的研究(授業研究,教授過程3,口頭発表)
- 779 子どもの選択的注意に関する研究(教授・学習9,研究発表)
- 514 対連合学習の発達と学習型について(500 学習過程)
- 学習過程(509〜516)(部門別研究発表題目・討論の概要)
- 認知過程と眼球運動 : 最近の眼球運動研究の動向
- B-19 学習指導様式の日・豪・韓国際比較 : その4:指導行動の構造比較(教授過程B)
- 759 学習指導様式の日・豪・韓国際比較 : その3:全体的考察(学習指導法・言語教育,教授過程6,教授過程)
- 758 学習指導様式の日・豪・韓国際比較 : その2:信念と行動のズレの比較(学習指導法・言語教育,教授過程6,教授過程)
- 757 学習指導様式の日・豪・韓国際比較 : その1:項目レベルの分析(学習指導法・言語教育,教授過程6,教授過程)
- ラベルを習得すると子どものものの見方は変わるか : 異同判断における眼球運動の検討
- 描画活動における視覚的探索活動 : 専門家と初心者の比較
- 「異文化体験」と子どもの発達に関する事例研究 : (1)はじめの6ヶ月間のことばと社会性の変化
- 067 ラベリングによる眼球運動の変化(認知と眼球運動,特定テーマ)
- 368 眼球運動と認知発達 : 図形の方向認知に関する考察(発達20,口頭発表)
- 625 教育実習経験の有無による授業過程把握様式の差異-その2-(教授学習4,研究発表)
- 624 教育実習経験の有無による授業過程把握様式の差異-その1-(教授学習4,研究発表)
- B-17 教師の指導観に関する研究(教授過程B)
- 対連合学習における学習型に関する研究
- 637 対連合学習のストラテジーに関する研究(教授・学習5,口頭発表)
- 535 逆転学習の実験的研究 : 2-2 幼児の場合(学習5-5,500 学習)
- 534 逆転学習の実験的研究 : 2-1 成人の場合(学習5-5,500 学習)
- 603 幼児教育専攻学生のPersonal Teaching Theory (PTT)に関する研究(1)(教授・学習1 教員養成・教師,研究発表)
- PA008 親の心性からとらえる養育態度尺度作成の試み : 父性・母性・育児性の視点(ポスター発表A,研究発表)
- Cross-cultural comparison of the discrepancy between the teaching beliefs and the teaching behaviors in Japan, Australia, and Korea.