最重度精神薄弱児に対する食物強化と言語強化の効果
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概要
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食物強化も,言語強化も最重度精薄児には有効ではあるが,言語強化よりは食物強化の強化値が高いことが明らかにされた。条件が適していれば個体差を比較的考慮しないで利用できる特徴があり,最重度精薄児には適した強化といえる。しかし課題や強化法に敏感であり不安定さがみられる。一方言語強化は,その効果を個体に依存する率が高く,特定の個体にとっては適しているがその割合は低い。しかし課題や強化法によって影響されることが少ないので安定性があり,利用しやすい強化であるといえよう。
- 日本教育心理学会の論文
- 1977-12-30
著者
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