精神発達からみた重度精神薄弱児の自発的行動における共通性と差異性
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概要
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重度精薄児の自発的行動がどのようなものであるか、またその共通性と差異性の割合がどの程度か自然観察法を用いて調べてみた。質的にも量的にも精神発達が行動に及ぼす影響は大きいが、質的には共通する面がかなりあることが明らかにされた。特に開放的な場では閉鎖的な場よりも似かよった行動が生起しやすい。また精神発達レベルが低いと外的条件に比較的影響されない行動において共通性と差異性がみられるのに、高くなるにつれて外的条件に対応した共通性と差異性が生じるようになる。個体間においては質的には精神発達と共に、量的には生起率において差異が大きいことが本調査において明らかにされた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1978-03-15
著者
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