中国地方の湿原堆積物の花粉分析学的研究 : IV.枕湿原(広島県)
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概要
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Makura moor is situated at the place of 720 m above sea level at Geihoku-cho within the Chugoku Mountains, in the northern part of Hiroshima Prefecture. From the results of pollen analysis, four major vegetational changes for approximately the last 10,000 years were recognized in the pollen diagram from the bottom to the surface. 1. Tsuga, Pinus (Haploxylon type), Picea, Betula stage (190-170 cm, 10,000-9,000yr B.P.) (R-I zone). 2. Cyclobalanopsis, Lepidobalanus, Alnus stage (170-80 cm, 9,000-4,000yr B.P.) (R-II zone) 3. Lepidobalanus, Cyclobalanopsis, Alnus stage (80-60cm, 4,000-1,500yr B.P.) (R-IIIa zone) 4. Pinus (Diploxylon type), Cryptomeria, Lepidobalanus stage (60-0 cm, after 1,500yr B.P.) (R-IIIb zone) The vegetational history can be regarded as the common one for the period from the postglacial age to the present time in the Chugoku Mountains, with one exception of Cryptomeria, the number of pollen of which is included in low percentage in the second and third stage compared with the results of another moors, such as Yawata moor, Sugawara moor, Kabosaka moor and etc.
- 日本生態学会の論文
- 1977-12-30
著者
-
三好 教夫
岡山理科大学総合情報学部生物地球システム学科
-
波田 善夫
岡山理大・教養
-
波田 善夫
岡山理科大学総合情報学部
-
三好 教夫
岡山理科大学生物学教室
-
三好 教夫
岡山理科大学
-
波田 善夫
岡山理科大学総合情報学部生物地球システム学科
-
波田 善夫
岡山理科大・生物
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