クレマチスの開花特性に関する研究 : II 短日による花芽発達抑制に関する解剖学的考察
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概要
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Flower bud abortion induced by short days in Clematis cv. 'Corntess de Boushard' was studied from the morphological point of view. Results were as follows: 1. Three of five year old plants were removed from short days to long days or from long days to short days at various stages of growth. The results showed that there was no difference in the number of flower buds per shoot and of days required for bud emergence and in flowering response of the terminal buds between the treatments. Development of the lateral flower buds was inhibited by short days but promoted by long days. As a result, the percent of flowered buds for total flower buds increased remarkably when the plants were placed under long days during the flower development to pistil formation and decreased when they were placed under short days during the same developmental stage. 2. The lateral flower buds on the plants grown under continuous short-and long-days were cut into longitudinal or transverse sections by the Minot's microtome. The result showed that parenchymatous cells in the center of receptacle of the most flower buds under short days had aborted.クレマチス'コンテス・ド・ボシャール'の腋花芽の座止の原因を検討した. 1. 5年生株を, 新梢の生長にともなって長日から短日へ, または短日から長日へ移したとき, 頂花芽の開花, 全着蕾数および発蕾日数などについては処理による差がなかったが, 腋花芽の発達は花芽分化初期〜雌ずい形成期における短日によって著るしく妨げられた. 2. 日長転換時にサンプリングした花芽を, パラフィン包埋法によって観察した結果, 短日区からの腋花芽の花床部中央附近の柔細胞に異常が認められ, とくに花芽の座止が多かった区ではそれらが壊滅していた.
- 香川大学の論文
- 1978-03-01
著者
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