コムギの半数性幼胚に由来する懸濁カルス培養における体細胞不定胚の発生
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概要
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オオムギ野生種Hordeum bulbosum L.との属間交雑を利用して得たコムギF_1雑種(Chinese Spring×フクホコムギ)の半数性幼胚からカルスを誘導した、これを液体培地に移し,振盤培養を10週間続けた結果,形状の異なる2種の懸濁カルスを得た。そのひとつは,脆い徴密な組成をもち,液体培地中で急速に増殖し,再分化培地に移植したところ,体細胞不定胚を経て少数の植物体の再分化がみられた.他の懸濁カルスは,遊離した単細胞および柔軟なカルスのほかに,植物体に再分化する能力をもつ体細胞不定胚を含んでいた.懸濁培養に対するコムギカルスの反応の差異について考察した.
- 日本育種学会の論文
- 1988-03-01
著者
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