オオムギ野生種(Hordeum bulbosum L.)との交雑を利用して作出したコムギ半数体倍加系統の稈長の変異
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概要
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半数体倍加(DH)系統は遺伝的に固定しており,系統内個体は遺伝的に均一でその後代に遺伝変異を生じないとされている.しかし,葯培養によって純系品種から作出したDH系統では遺伝変異が認められている.そこでオオムギ野生種(Hordeum bulbosum L.)との交雑を利用してコムギ純系品種より半数体を作出し,さらに,これをコルヒチン処理によって染色体倍加して得たDH系統について桿長の変異を調べた.また,コムギ雑種F_1から作出したDH系統についても変異を調べ,両親の遺伝的差異を求めた.材料には農林61号および2種の品種間雑種F_1(農林69号×フクホコムギおよび農林50号×フクホコムギ)に由来するそれぞれ40,20および30のDH系統を,さらに比較として農林61号の40系統たらびに雑種F_1の両親3品種各1系統を供試した.株間10cm,畦間60cm,畦長2mとして1畦1系統,2反復で栽植し,収穫時に1畦あたり15株の稈長を測定した.
- 日本育種学会の論文
- 1987-09-01
著者
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