イネの遠縁交雑に由来する雌性不稔
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概要
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日本のイネ品種`藤坂5号'を母とし,インドネシア品種`Tjina'を父とする雑種F_1に藤坂5号を4回戻し交雑した後代系統の中から,遺伝様式の単純な雌性不稔が見出された。雑種系統における種子稔性の分離に2遺伝子が関与し,この二重劣性ホモで雌性不稔が生ずると推定された。雌性不稔個体では,正常な花粉が生ずるが,胚のうが形成されなかった。しかし,1穂に2ないし3粒の頴花が結実し,この種子によって雌性不稔は次代に伝達された。
- 日本育種学会の論文
- 1984-06-01
著者
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