急激な都市化に伴う都市気候の変化 : 中国深〓市を例として

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中国深〓市における急激な都市化が都市気候に与える影響を調べるために, 深〓と深〓から東に約135km離れた汕尾の平均気温・最低気温・相対湿度を比較することによって都市効果(都市気候への影響度合)を抽出し, 都市規模, 土地被覆の変化, 人間活動などとの関係を検討した.その結果, 次のことが分かった.1979〜1997年の19年間では深〓の年平均気温は0.040℃/年, 年平均最低気温は0.074℃/年の割合で上昇し, 年平均相対湿度は-0.199%/年の割合で低下している.都市効果の季節変化を見ると, 平均気温と最低気温は乾涼期(10〜4月)における上昇率が湿熱期(5〜9月)より大きく, 相対湿度は乾涼期における低下率が湿熱期より小さい.都市効果と都市規模の関係を調べると, 平均気温・日最低気温・相対湿度に現れる都市効果は, 人口と都市面積との間に高い相関が見られ, 人口30万人付近に気温上昇量, 相対湿度低下量に不連続が見られた.この不連続は都市面積にも現れた.都市規模の拡大に伴う土地被覆特性の変化が, 広範囲にわたる地表面アルベドの変動をもたらし, 都市気温を上昇させる要因の1つとなっていることが考えられる.都市における人間活動は都市気温の上昇, 相対湿度の低下に大きな影響を与え, 特に, 道路面積は都市気温・湿度の都市効果と有意な相関関係がある.
2001-08-31

急激な都市化に伴う都市気候の変化 : 中国深〓市を例として

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