暖地二条オオムギの太陽エネルギー利用効率の品種間差異

概要

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世界各地で栽培されている二条オオムギ34品種・系統を対象に, 太陽エネルギー利用効率(Eu)および子実収量に対するエネルギー利用効率(Eu grain)の評価を行った. 播種日から穂揃い期までの栄養生長期における積算日射量と地上乾物重には, 高い正の相関関係(r=0.875^<***>)があった. 栄養生長期におけるEuは, すべての日本品種で1.0%以下であるのに対して, 外国品種でEuが1.0%以上を示す品種がKoru, Bomi, Kym, Menuetの4品種に認められた. 登熟期においてEuが1.3%以上の品種は, カワサイゴク(1.303%), 関東二条19号(1.328%), WI-2585 (1.340%)で, それ以外の日本品種は0.8%〜1.2%前後の値であった. 外国品種は, 0.7%以下が3品種もみられた. 全生育期間を通してEuが1.1%以上の品種は, Keg, Koru, Bomi, 関東二条19号の4品種であった. Eu grainが0.40%以上の品種は, ミホゴールデン, カワミズキ, イシュクシラズ, ニシノチカラ, 西海皮43号, 羽系86-107, 羽系87-39, WI-2727, Bomi, Kym, Ida, Flareの12品種であった.
日本作物学会の論文
1996-06-05