水蒸気勾配がGPS可降水量の精度に与える影響
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概要
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マイクロ波放射計で得られた可降水量を真値と考え、水蒸気勾配がGPS可降水量の精度に与える影響について調査した。GPS可降水量とマイクロ波放射計の観測値と比較すると、相関係数は0.991、rmsは1.93mであり、二つの可降水量は非常に良く一致した。GPS可降水量の誤差は、変動の時間スケールから、二つの種類に分類された。一つの誤差は、数日の時間スケールで変動し、その振幅は2.5mmであり、GPS観測点周辺の水蒸気勾配の大きさと有意な相関があった。もう一つの誤差は寒冷前線や温暖前線の通過に関連して観測される。その誤差は数時間スケールで変動し、その変動幅は最大で10mmであった。この評価誤差は、水蒸気勾配の大きさそのものではなく、急激な水蒸気勾配の変化と対応していた。
- 2000-06-25
著者
-
中川 清隆
上越教育大学
-
島田 誠一
固体地球
-
木村 富士男
筑波大学地球科学系
-
島田 誠一
防災科学技術研究所
-
木股 文昭
名古屋大学大学院環境学研究科
-
中尾 茂
東京大学地震研究所
-
中川 清隆
立正大学
-
中川 清隆
上越教育大
-
岩崎 博之
群馬大学教育学部
-
中尾 茂
鹿児島大学理学部
-
中尾 茂
東京大学地震研究所:(現)鹿児島大学理学部
-
木村 富士男
筑波大
-
木村 富士男
筑波大・生命環境
-
三木 貴博
群馬大学教育学部
-
三木 貴博
群馬大学教育学研究科
-
中尾 茂
鹿児島大 理
-
木股 文昭
名古屋大学
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