塩酸セフマチレン水和物(S-1090)の毒性試験 (第7報) : 幼若イヌにおける3ヵ月反復経口投与毒性試験

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概要

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塩酸セフマチレン水和物(S-1090)の幼若動物における反復投与時の毒性を検討する目的で, 50, 100, 200および400mg (力価)/kg/日を幼若イヌに3ヵ月間反復経口投与した。死亡例は発生しなかった。400mg (力価)/kg群の尿検査において, 潜血および蛋白の陽性を示し, 沈渣中に赤血球を認めた。膀胱炎が200mg (力価)/kg以上の群で観察された。100mg (力価)/kg以上の投与群で甲状腺重量が増加し, 400mg (力価)/kg群では濾胞におけるコロイドの増加が認められたが, 他の検査項目に関連した所見はなかった。S-1090投与全群で赤色〜暗赤色便(S-1090又はその分解物と飼料中の3価鉄によるキレート物)がみられた。血漿中S-1090濃度は用量比以下の割合で増加した。本試験におけるS-1090の無毒性量は, 膀胱障害を毒性とみなして100mg (力価)/kg/日と判断した。
日本トキシコロジー学会の論文
2001-05-08

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