水稲の登熟気温が米の窒素,アミロース含有率および食味に与える影響
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概要
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登熟気温が米の窒素含有率,アミロース含有率および食味に与える影響について,作期を変えて検討した。1.アミロース含有率は早期(高温登熟)で低くなり,晩植(低温登熟)で高くなった。2早期(高温登熟)の窒素含有率は普通期および晩植(低温登熟)より明らかに低かった。また,普通期も晩植(低温登熟)に対し同等ないし低い傾向であった。3.食味官能評価は晩植(低温登熟)で劣り,早期(高温登熟)と普通期との間には差がなかった。4.晩植米の食味評価が劣る要因としてはアミロース含有率及び窒素含有率の影響が考えられたが,早期米と普通期米との間の食味評価については両成分のみから評価するのは困難であった。
- 日本作物学会の論文
- 1992-12-21
著者
-
吉田 茂敏
大分県農業技術センター
-
白石 真貴夫
大分県農林水産研究センター水田農業研究所
-
白石 真貴夫
大分県農業技術センター
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大友 孝憲
大分県農業技術センター久住試験地
-
斉藤 清男
大分県農業技術センター
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