1991年の台風17号による水稲潮風害の実態について
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概要
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水稲潮風害の実態調査を実施し,以下の事を明らかにした。1.NaCl付着は,海岸から8?地点まで広範囲に認められた。水稲に対する付着の様相は一定しており,穂に付着する割合は,10%であった。2.一穂当たりNaCl付着量は,海岸線付近で2.5?を超え,2.5?地点までは0.5?以上の値であった。3.収量調査の結果,0.3?が潮風害発生限界濃度と推察された。4.今回の水稲の生育ステージ(出穂後4〜15目)の範囲で,一穂当たりNaCl付着量および穂の損傷程度と,減収率の関係を明らかにした。5.4.の手法により,潮風害遭遇後5目以内に被害程度を推定することが可能である。
- 1992-12-21
著者
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牧山 繁生
佐賀県農業試験研究センター
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市丸 喜久
佐賀県農業試験研究センター
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市丸 喜久
佐賀県小城農業改良普及所
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牧山 繁生
佐賀県小城農業改良普及所
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水田 徳美
小城郡農業協同組合
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土橋 利則
小城郡農業協同組合
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釘本 忠人
小城郡農業協同組合
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