上場地域における早期水稲コシヒカリの生育診断 : 第3報 葉色と葉身長利用による生育診断について
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概要
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当地域におけるコシヒカリの葉色と葉身長利用による生育診断を検討し,次の事が明らかとなった。1.葉色板群落と単葉の数値は,年次間差は見られたが相互に関係が見られ,現場で利活用する場合は単葉が望ましいと考えられた。2.単葉葉色値より,茎葉チッソ濃度を推定することが可能であり,穂肥施用前(出穂前20日頃)に単葉葉色3.0・茎葉チッソ濃度1.3〜1.4%にすれば,倒伏程度は「2」以下で抑える事が可能であった。3.葉身長による診断を試みて,第4葉身長は幼穂形成始期。第3葉身長は穂肥施用直前で利活用することが可能であり,第4葉身長xSPAD値1350〜1450,第3葉身長40cm以下であれば,倒伏を軽くできる。
- 日本作物学会の論文
- 1989-12-25
著者
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