西南暖地におけるバレイショを基幹とした作付体系の一事例
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概要
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バレイショの連作障害の発現要因解明とその克服及び輪作作物検索のため18年間作付体系試験を行った。その結果,(1)バレイショの収量面では,土壌改良資材として堆肥やようりんなどの補給の重要性を指摘できたが,その反面,そうか病の防除には,土壌改良資材の投入に際して慎重を期す必要のあることがわかった。また,バレイショを連作(対照区)から2年1作までの区を含む10区の作付体系試験を行ったなかでは,(2)バレイショの収量は,連作区が5年目頃から低下しはじめ,その頃から各輪作区との差が拡大していった。輪作は2年1作区が最も多収を示したが,必ずしも栽培間隔と収量は明確には比例しなかった。(3)そうか病の比較的少発の区は,ニンジン,深ネギ,スイカの各区であった。(4)地力維持に最も好適な区はカンショやコムギを含む区であったが,線虫やそうか病の被害が目立った。
- 日本作物学会の論文
- 1989-12-25
著者
-
沢畑 秀
九州農業試験場
-
松尾 和敏
長崎県総合農林試験場
-
西山 登
長崎県総合農林センター
-
藤山 俊計
長崎県総合農林センター
-
田渕 尚一
長崎県総合農林試験場
-
亀川 昭
長崎県農業経営大学校
-
松原 徳行
長崎県農業経営大学校
-
小村 国則
長崎県総合農林試験場
-
藤山 俊計
長崎県総合農林試験場
-
沢畑 秀
九州農試
-
西山 登
長崎県総合農林試験場
-
小村 国則
長崎県総合農林試
-
松尾 和敏
長崎県総合農林試
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