人工高温登熟条件下における早生水稲の乾物生産および窒素吸収量の品種間差
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概要
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北陸地域の早生品種(系統)において穂揃期〜出穂後20日間の人工的な高温処理が, 乾物生産, 窒素吸収および窒素転流に与える影響について調査した.各品種(系統)の穂揃期〜出穂後20日間の部位別CGRを求めたところ, 無処理区および高温区の登熱中期までのCGRは品種によって異なり, ソース維持力に品種間差が認められた.また, 稲体全体のCGRと穂のCGRには処理, 品種を通じて有意な正の相関が見られた.穂揃期〜出穂後20日間の葉身および葉鞘+稈の窒素吸収量は無処理区に比べて高温区で少なく, 穂への窒素転流量は2品種を除いて高温区が高くなった.一籾あたりの籾重増加量と窒素転流量の比を品種別に算出したところ, 全ての品種(系統)で高温区が大きくなった.
- 日本作物学会の論文
- 2004-03-31
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