物質生産からみた水稲深層追肥における増収効果
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概要
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深層追肥により, キンパ(晩生)で77Kg/a以上の高い収量が得られたので(図1), 苗の種類を変えて収量構成要素と乾物生産との関連性を検討した(表1)。その結果, 深層追肥区においては, 追肥後から乾物生産が急激に増加し, そのために総籾数の増加および籾穀が大きくなる効果があった。しかし, カブマキポット苗を用いると, 初期生育は旺盛であり, 深層追肥後さらに急激に乾物生産が多くなるが総籾数は少なかった。これは幼穂形成期頃の物質配分が茎よりも葉身に多く配分され葉面積は拡大するが, 収量容器の拡大(総籾数の増加と籾穀の肥大)にはつながらないようである。
- 日本作物学会の論文
- 1978-03-16
著者
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