チャ挿し木苗における根系形態の品種間差異

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
チャ挿し木苗の根系形態を網円筒枠を用いて調査した結果, 地上部の生育はもちろんのこと, 根系形態にも著しい品種間差異が認められた。新梢長や新梢重は, おおいわせ, おくむさしで優れ, さえみどり, かなやみどり, おくみどりで劣った。また, 発根数や根重は, さやまかおり, ふうしゅんで優れ, さえみどり, おくみどり, おくむさしで劣る傾向にあった。根系形態には品種間差異が認められ, その違いは主成分分析の結果から, 「根の空間的分布様相」と「根量特性」に起因していた。根の空間的分布の広い品種には, 山の息吹, めいりょく, さやまかおり, おくひかりが, 狭い品種には, おおいわせ, さえみどり, かなやみどりが認められた。また, ふうしゅんは根量が多く, 根の伸長角度の小さいことが, おくみどりは根の伸長角度の大きいことが特徴的だった。
日本作物学会の論文
1999-09-05

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク