メチルオイゲノール関連化合物のミカンコミバエおよびウリミバエに対する誘引効果
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概要
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メチルオイゲノールは, 現今でも雄のミカンコミバエ(Dacus dorsalis Hendel)に対して最も有力な誘引剤であるとされている.化学構造とこの害虫に対する誘引作用との関係を明らかにし, より有効なミカンコミバエ誘引剤を見つける目的でメチルオイゲノールと関連のある芳香族化合物60種を試験材料とし, この試験のためにとくに設計したミバエ誘引試験装置を用いて効力を試験した.結局, 化学構造と誘引作用との間に明確な関係を見つけ出すことはできなかったが, 若干の傾向の存在を認めることができた.供試薬剤の中で最も効力の強かったものはmethylisoeugenol, veratric acid, methyleugenolおよびeugenolであった.veratric acidがミカンコミバエに対して強力な誘引作用を持っていることは従来知られていなかったようである.一部の化合物については, ウリミバエ(Dacus cucurbitae Coquillett)に対する誘引作用を試験したがとくに強力なものは得られなかった.
- 1977-05-20
著者
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陳 玉麟
Department Of Agricultural Chemistry National Taiwan University
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李 順連
Department of Applied Zoology, Taiwan Agricultural Research Institute
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李 順連
Department Of Applied Zoology Taiwan Agricultural Research Institute
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