サトウキビにおけるイソウロンの吸収および移行
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概要
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温室においてサトウキビを25週間栽培し, ^<14>Cで標識したイソウロンの本植物による吸収および転移を調べた結果, イソウロンの土壌中よりの吸収は初めの7週間において速やかに行なわれ, 各部位の比放射能(cpm/g・dry wt)は4∿7週間において最高を示した.大部分の活性は2週間後には葉部に転移し, 主として若葉に集積したが, 後期においては老葉のほうが多かった.7週間以内の葉部を用いてMeOH-H_2Oで抽出した結果, 可溶部は97.7∿94.4%を占め, これらのうちCH_2Cl_2可溶部は時間の経過に伴い減少し73.4から26.3%を示したが, これに反し水溶部は24.6から69.4%と増加した.水溶部を加水分解後さらにCH_2Cl_2で抽出される部分が5.4から17.7%あったことから, 一部分の代謝物が抱合体として存在していることを示唆した.
- 1983-11-20
著者
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呉 天基
Department Of Environmental Science Tajen Pharmaceutical College
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陳 玉麟
Department Of Agricultural Chemistry National Taiwan University
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王 一雄
Department Of Agricultural Chemistry National Taiwan University
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葉 鴻展
Taiwan Sugar Research Institute
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陳 玉麟
Department of Agricultural Chemistry, National Taiwan University
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