イネの種子発芽と幼植物の生育に及ぼすグリホサードの影響
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概要
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イネの種子発芽および幼植物の生育に及ぼすグリホサードの影響について実験を行った結果、ペトリ皿試験ではグリホサードの50ppm濃度は台南5号(Japonica type)および台中3号(Indica type)共、発芽には影響がなかった。水耕試験では両品種共、幼植物の生育は2.5ppmまでは影響がみられなかったが、5ppmでは明らかな抑制がみられたこれに対し根の生長阻害は台南5号では0.5ppm、台中3号では1.0ppmであり、品種間差異がみられた。使用基準量で行ったグリホサードの畦畔雑草防除試験では、施用1時間後の採取材料でも土壌中にはグリホサードの残留は認められなかった。また畦畔より30cm離れた水中では施用1時間後に採集したサンブノレでユ、475ppb、畦畔より3mの水中で76ppbが認められたが、施用後24時間およびそれ以後はグリホサードを測定することが出来なかった。すなわち、このようなグリホサードの土壌中及び水中における分解および消失の状態から、実用上ではイネの発芽および幼植物の生育に対するグリホサードの影響はないと考えられる。
- 1985-10-28
著者
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陳 玉麟
Department Of Agricultural Chemistry National Taiwan University
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呉 来貴
モンサット極東リミテッド
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陳 玉麟
国立台湾大学農業化学系
-
江 漢全
国立台湾大学農業化学系
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正 一雄
国立台湾大学農学院農業化学系
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呉 来貴
モンサント遠東分公司台湾分公司
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陳 玉麟
Department of Agricultural Chemistry, National Taiwan University
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