Fenothiocarb sulfoxide の土壌中における代謝運命

概要

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^<14>C-フェノチオカルブスルホキシドを1.34ppm濃度で2種の土壌に処理して, 畑条件下での分解を検討した.フェノチオカルブスルホキシドは速やかに分解し, 処理7日後には, 処理量の1%以下となった.フェノチオカルブスルホキシドのベンゼン環由来の^<14>Cは含水メタノールに抽出されないbound residuesに最も多く取り込まれた.主要な分解物として, methyl 4-phenoxybutyl-sulfone, bis (4-phenoxybutyl) thiolsulfinate, methyl 4-phenoxybutylsulfoxideおよび4-phenoxybutylsulfonic acidが同定された.その他, fenothiocarb, bis (4-phenoxybutyl) disulfideおよびphenoxyacetic acidが同定された.フェノチオカルブスルホキシドは, フェノチオカルブに比べて易分解性であるが, bound residues形成能の大きい, フェノチオカルブの分解中間体であると推定された.
日本農薬学会の論文
1986-08-20