甘藷のカロチノイド類色素の存在様式及びカロチン含有量
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概要
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(1) 甘藷のカロチノイド類色素の存在様式を,更に育成中及び貯蔵中における該色素の生成,含有量の消長を,その品種及び組織の種類,部分との関係において比較観察,実験を行った。 (2) 供試品種は隼人,九州12号,ナンシーホール,兼六及び農林6号の5品種である。 (3) カロチノイド類色素は第1表に示す如く,結晶状及び非結晶状の2つの様式で存在し,その量は品種及び組織の種類,部分により異にする。 (4) 生育中及び貯蔵中のカロチン含有量の消長は第2図に示す如く,一部の例外を除き各品種,組織共に生育に伴い増加する。貯蔵中では大きく変化する品種,組織と然らざるものとが見られた。尚,カロチン含有量は皮層部,内部組織何れも隼人が一番多く,次は九州12号,ナンシーホールで,兼六と農林6号は最も少ない。
- 香川大学の論文
- 1956-12-31
著者
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