Lathyrus属各種の核型と形質

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Lathyrus属の種間交雑を行なうため,世界各地から集めた一年例性ならびに多年性の20種24系統について外部形態的諸特性を調査するとともに,核型の観察を行ない,種間における遺伝的類縁性を推定した。染色体数は多年性のL.pratensisの一系統で2n=28の4倍体が認められたほかはすべて2n=14の2倍体であった。核型は付随体染色体の形態および大きさ,付随体染色体と他の染色体長の割合,中部ならびに端部染色体の形態と大きさ,同一核型内の各染色体長の差異で特徴が認められた。これら染色体の特徴から,核型はA,B,C,D,Eおよび4Xの冬型に分類できた。核型Aは次中部染色体の短腕に大型の付随体の着いた最も長い染色体を有し,すべての節でこの核型が認められた。B型は最長の次中部染色体と次に長い次中部染色体の短腕に微小た付随体のある型で,一年性のCicercula節に,C型は最長の次中部染色体の長腕に微小な付随体のある型であり,Cicercula節にだけ観察された。またD型は多年性のLathyrus節にだけ観察され,最も大型の次中部染色体と次に長い次端部染色体の短腕にかなり大きい付随体のある染色体を有し,E型Clymenum節にみられ,最も大型で次中部染色体の短腕に微小な付随体があり,各染色体間の長さの差は大きかった。
日本育種学会の論文
1984-09-01

Lathyrus属各種の核型と形質

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