ねじ締結体の変形解析 : 円板を一組のボルト・ナットで締め付ける場合
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概要
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ねじ締結体の強度設計にとって, ボルト頭部, ナット及び被締付け物の変形を知ることは重要な問題の一つである.本研究では円板を一組のボルト・ナットで締め付けた場合の変形解析を取り扱う.まず有限要素法によりねじ締結体を弾性三体接触問題として解析する方法を提案し, この方法により各部の変形を解析した.次にホログラフィ干渉法により, ナットの変形も含めたねじ締結体の変形を測定し, 上記の有限要素法による数値解析結果と比較検討した.得られた主な結論は次の通りである.(1)ナット頂面及びボルト頂面の軸方向変位の計算値は実験値より小さいが, 被締付け物端面の変位は計算値と実験値が良く一致している.(2)ナット頂面の軸方向変形にはボルトとナットのねじのピッチ差の影響が顕著に認められた.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1982-08-05
著者
-
吉本 勇
元東京工業大学精密工学研究所
-
小川 正純
富士写真フィルム(株)
-
吉本 勇
東京工業大学精密工学研究所
-
吉本 勇
東京工業大学
-
丸山 一男
東京工業大学精密工学研究所
-
桑山 哲郎
キヤノン(株)
-
桑山 哲郎
キヤノン株式会社
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