トリム・プロブレムの基礎研究 : NC切断機のための配置問題の解法と切断スケジュール

概要

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材料切断問題は、多数の長方形を複数枚の異なる長方形素材へ、素材のコストが最小となるように割当て、配置する問題である。本研究では、まず材料切断問題に対して実用的な解法を与える。すなわち、材料切断問題に対して、逐次近似法に基づくヒューリスティックな配置決定法を提案する。本解法は、このような組合わせ問題に伴う莫大な記憶容量を必要とせず、小型計算機の使用が可能である。次いで、素材に配置されている長方形を切り出す順序を定めるスケジューリングの方法を述べる。この問題は、切断機のブレードの形状制約から生じている。そのため、スケジューリングを行うとき必要となるブレード形状と、配置されている長方形の関係を把握する図形処理の方法も、あわせて提案する。材料切断問題のため開発した解法の有効性を示すために、数値計算実験を行った。その結果は、ウェスト比が約7%前後と、十分実用的であった。ここで提案した二つの問題への解法は、NC切断機の入力情報の自動作成に容易に適用できる。
公益社団法人精密工学会の論文
1981-05-05