ホーニング加工の高能率化(第1報) : 鋳鉄ホーニング加工の高速化

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概要

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ホーニング加工の高能率化の一つの手段として、切削速度の高速化が考えられる。本報では、鋳鉄を1本の砥石でホーニング加工することによって、切削速度の増大が切削性能に及ぼす影響を明らかにすると共に、高速化によって生ずる欠点を改善する方法について検討した。切削速度は、加工物回転速度を増大して、従来の2〜3倍程度とした、その結果、高速化によって、切削量が増加すると共に砥石損耗量が減少し、加工時間も短縮されることから、加工能率は大いに向上する。しかし、仕上面粗さや真円度は悪くなり、加工精度は低下する。これらの切削性能の変化は、砥石往復運動の折返し点で生ずる振動によって、切れ刃砥粒の破砕が促進されることによると考えられる。それゆえ、加工精度を改善するには切れ刃砥粒の破砕性を抑える必要があり、これには交差角を小さくする、結合度の大きい砥石又はいおう処理して補強した砥石を用いる、などの方法がある。
公益社団法人精密工学会の論文
1980-07-05

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