砥石車の締付圧が回転破壊周速に及ぼす影響
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概要
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本論文は理論と実験によって, 締付圧力の大きさにより破壊周速が数%変動することを示す.応力分布を測定した予備実験結果の考察から, 遠心力による半径方向変位がフランジ接触面における摩擦力μρによって抑制されるモデルを考え, 二次元弾性解を求めた.この解は有限要素法によって求めた三次元応力分布の砥石表面と中心面の値のほぼ中間にあり, 厚さが外半径の20%以下の薄い砥石には近似解として十分適用できる.砥石破壊の原因となる穴周縁における最大円周方向応力σθmaxの無次元値は, 角速度をω, 外半径をγο, 密度をρとしたときのパラメータμρ/ρω^2γο^2が大きいほど, 今までよく用いられたフランジ支持を考慮しない円板の弾性解よりも低下する.ここで, 環状軸圧ρによって生じる応力分布は砥石のσθ分布に大きな影響を与えない.締付圧力を2通りに変えて回転破壊実験を行ったところ, 破壊周速に7%の差を生じた.このときσθmaxはほぼ一致した.
- 社団法人精密工学会の論文
- 1982-08-05
著者
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