中ぐり加工系の安定解析
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概要
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非対称断面中ぐり棒による防振効果について実験および解析の両面から検討を行った。丸中ぐり棒の両側面を一部削り落として行った実験結果から, 工具が削り落とした面に対しある特定の角度方向範囲に取付けられた時, もとの丸中ぐり棒に比較して防振効果の生まれることが判明した。このような角度範囲は削ぎ量が少ない場合は0〜180゜の間に2か所存在するが, 削ぎ量が多くなり静剛性が低下すると1か所のみとなる。この事実を解明するため, 本研究では三次元自励振動理論に基づく3通りの解析を行った。第1の最も単純化した解析では上記手法による安定性向上の原理を明らかにし, 他の2通りの解析では, より現実に近い条件設定の下で解析結果がどの程度実験結果を説明できるか検討した。これらの解析結果は実験結果と良く対応し, 解析の有効性とともに, この防振法の実用性を裏付けた。
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1980-04-05
著者
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