デジタルオルソフォトを利用した不成績造林地の抽出
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概要
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GIS上でデジタルオルソフォトに対して画像分類の手法を用い,一定期間にわたり裸地化したまま放置されている不成績造林地を抽出する方法について検討した.まず同一地点において,時点の異なる2枚のデジタルオルソフォトを用意し,それぞれについてGIS上で画像分類を行った.画像分類に置いてはオルソフォト画像に加えて,テクスチャ画像を用い精度の良い分類結果を得た.次に両時点において裸地であると分類された画素を抽出し,これを一定期間にわたり裸地化したまま放置されている林地であると定義した.この画像と小班界ベクターデータを重ね合わせ,造林地の中で裸地化したまま放置されている林地を抽出し,これを不成績造林地とした.さらに小班界ベクターデータを利用して2時点重ね合わせ分類画像を集計し,人工造林された各小班のなかで不成績造林地に判定された画素の割合を求めた.最後に対象小班が不成績であるかどうかの判定基準として,小班内での不成績造林セルの割合が35%以上であるという基準を用いると,その判定結果は現地調査から得られるものに近づき,本研究で採った手法により不成績造林地の抽出を高い精度で行うことが出来ることが分かった.ただし今回の手法では,造林木の成長が悪く代わりに広葉樹が進入して繁茂しているといった種類の不成績造林地は抽出することができず,本方法に不成績造林地抽出の限度があることも明らかとなった
- 九州大学の論文
著者
-
溝上 展也
九州大学大学院農学研究院
-
溝上 展也
九州大学農学部林学科
-
光田 靖
九州大学農学部
-
高田 佳夏
長崎県庁(現)
-
溝上 展也[他]
九州大学農学部
-
溝上 展也[他]
九州大学大学院農学研究院
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