小豆生産地の土壌の種類が子実の無機成分組成に及ぼす影響 : 小豆生産地の土壌の種類が子実の成分組織と調理特性に及ぼす影響(第1報)
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概要
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北海道十勝管内の褐色火山灰性土、黒色火山灰土、沖積土、泥炭土の4種類の土壌において生産されたエリモショウズについて、土壌の種類が小豆子実の無機成分に及ぼす影響に検討を加え、次ぎのような結果を得た。1)土壌特性(土壌pH、塩基置換容量、塩基飽和度、りん酸吸収係数)と土壌の有効態養分含量は土壌の種類によって異なっていた。また、有効態養分含量の変動係数は土壌特性よりも大きい傾向が見られた。2)小豆子実の比重は土壌の種類間に差がなかったが、百粒重は沖積土産が最も小さかった。変動係数は比重と百粒重の何れも小さかった。3)小豆子実の無機成分含量は全窒素が3.26〜3.45%、りんが0.497〜0.509%、カリウムが1.84〜1.90%、カルシウムが0.0330〜0.0369%、マグネシウムが1.05〜1.10%、鉄が81.1〜94.0ppm、マンガンが3.11〜3.31ppmの値が得られた。子実成分含量の変動係数は土壌の有効態養分量よりも小さかった。4)土壌の種類は子実の全窒素含量、カルシウム含量、鉄含量に影響をあたえた。沖積土産は全窒素含量が最も低く、鉄含量が最も高かった。褐色火山性土産はカルシウム含量が最も高かった。5)以上の結果、小豆生産地土壌の種類が子実の無機成分含量にあたえる影響、それと土壌の有効態養分含量との関係が明らかにされた。
- 1994-08-20
著者
-
嵯峨 紘一
弘前大学農学生命科学部
-
畑井 朝子
北海道教育大学函館分校家政教室
-
長岡 泰良
株式会社バイオテック
-
長岡 泰良
バイオテック
-
長岡 泰良
(株)バイオテック
-
奥瀬 一郎
弘前大学農学部
-
畑井 朝子
北海道教育大学
-
嵯峨 紘一
弘前大農学部
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