水稻に散布した 0,0-dimethyl 0-(3-methyl-4-methylmercaptophenyl)thiophosphateの消長
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
生育程度を変えて栽培した3種類の水稲に^<32>P-Baycid乳剤を散布し, その変化を追跡した。稲体においてBaycidが加水分解される速度はmethyl parathionなどに比較してかなり遅いと考えられる結果を得たが, Baycidの形(PS-sulfide)は散布後急速に消失した。Baycidの酸化物としてはPS-sulfoxide PS-sulfoneが大部分を占め, thiophosphate(PS-型)のphosphate(PO-型)への酸化はきわめて少ないと考えられる。出穂数日前に散布した場合, Baycidの代謝物質は出穂後の穂に移行し, 主として"ぬか"に集積する傾向が認められた。乳熟期の"もみ"における水溶性代謝物質をイオン交換樹脂により分離した結果, Phosphoric acid, thiophosphoric acid, 0,0-dimethyl phosphoric acid, 0,0-dimethyl thiophosphoric acid, 0-methy1 0-(3-methyl-4-methylmercaptophenyl)thiophosphoric acidおよび一個の未同定物質を検出したが, 特にBaycidの脱メチル化合物の割合が高かった。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1962-09-30
著者
-
宮原 義雄
九州農試
-
富沢 長次郎
農技研
-
福田 秀夫
農林省九州農業試験場:(現)農林省農林水産技術会議事務局
-
升田 武夫
農環研
-
富沢 長次郎
農林省農業技術研究所
-
升田 武夫
農林省九州農業試験場
-
宮原 義雄
農林省九州農業試験場
-
富沢 長次郎
農林省農業技術研究所病理昆虫部農薬科
関連論文
- A41 イネウンカ類の飛来侵入時期の予知とその検証(発生予察・被害解析)
- 524. マラソンの紫外線による分解(一般講演)
- 北部九州におけるスクミリンゴガイの越冬
- D1 スクミリンゴガイ卵塊のフ化に対する水浸漬の影響(寄生・捕食関係,生活史・分布)
- スクミリンゴガイに対する薬剤防除試験
- E27 セジロウンカの長距離移動に関する日中共同研究(生活史・分布)
- 水田作物を加害するラプラタリンゴガイ(ジャンボタニシ)の発生
- ラプラタリンゴガイの水田における個体数調査
- ラプラタリンゴガイの産卵および孵化率
- ラプラタリンゴガイのイネ稚苗食害習性
- イラガの繭 : III.繭の組成と硬さ
- D41 イラガのマユ(III) 硬さの秘密(生理学・生化学)
- 農薬の製剤技術と基礎 : 日本農薬学会, 農薬製剤・施用法研究会編(1988), 日本植物防疫協会, 東京, 192pp., 3,300円
- E11 ニカメイガの有機リン殺虫剤抵抗性機構(第5報) : 有機リン剤抵抗性ニカメイガに対する協力剤の効果(毒物学・殺虫剤)
- E10 ニカメイガの有機リン殺虫剤抵抗性機構(第4報) : ^C-フェニトロチオン及びフェニトロオクソンのin vivo代謝(2)(毒物学・殺虫剤)
- C-7 ツマグロヨコバイの育苗箱施薬に対する抵抗性(毒物学・殺虫剤作用機構・殺虫剤抵抗性)
- B228 トビイロウンカの殺虫剤抵抗性(殺虫剤抵抗性)
- D209 東南アジア産トビイロウンカ・セジロウンカの薬剤感受性と翅型(薬剤耐性2)
- 319. 水稲に散布されたダイアジノンの消長
- 246 田面水に処理されたダイアジノンの水稲への移行(殺虫剤毒物学・薬剤防除, 昭和41年度日本農学会大会分科会)
- 234 Sevin-^Cの水稲における吸収, 移行, 代謝(殺虫剤毒物学・薬剤防除, 昭和41年度日本農学会大会分科会)
- 茶ならびにカンランに散布した 0,0-dimethyl 0- (3-methyl-4-methylmercaptophenyl)thiophosphateの消長
- 水稻に散布した 0,0-dimethyl 0-(3-methyl-4-methylmercaptophenyl)thiophosphateの消長
- 55 茶樹ならびにカンランに散布されたバイジットの消長(昭和36年度日本農学会大会分科会)
- 54 水稲に施用されたバイジットの消長(昭和36年度日本農学会大会分科会)
- 124 水田に撒布された農薬の稲体への付着に関する研究I : 液剤の撒布量および拡展性と付着量の株間変動(昭和35年度日本農学会大会分科会)
- 15 昆虫の消化管と筋肉の酸素吸収能について(昭和33年度日本農学会大会分科会)
- ハスモンヨトウの処女雌トラップによる発生消長調査
- ウンカ類の種間における殺虫剤の選択毒性
- 水稲におけるマラチオンおよびメチルパラチオンの代謝生成物
- 73 P標識マラチオンの合成とペーパークロマトグラフによる分離(昭和33年度日本農学会大会分科会)
- 30 生物体におけるマラチオンの分解について(昭和33年度日本農学会大会分科会)
- (164) 植物病原菌による殺菌剤の吸収について (殺菌剤(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (163) 植物体上におけるZinebの分解 (殺菌剤(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- 水中に微量に溶存する農薬の数種水棲生物による取り込み
- 農薬の生物濃縮性の予測法としてのモデル生態系の利用 (農薬の環境動態)
- (260) Chlorothalonilの環境における消長 (昭和50年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- Amiprophosの土壌中での消長
- 5. 除草剤AMIPROPHOS(NTN5006)の土壌中での行動 (2)
- 農薬の生理作用 : 鈴木直治著(1976), 369ページ, 南江堂, 定価3,000円。
- (160) いもち病菌による IBP の代謝 (昭和44年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (8) いもち病菌による EDDP の代謝 (昭和43年度地域部会講演要旨(秋季関東部会))
- 241 抵抗性イエバエにおけるDDTの行動と共力剤の影響(昭和39年度日本農学会大会分科会)
- 殺虫剤抵抗性の生化学的問題 : (3) 有機燐殺虫剤 (II)(I 殺虫剤抵抗性の諸問題 (第1部), 昭和38年度日本農学会大会分科会)
- 53 ハスモンヨトウ老熟幼虫に処理されたバイジットの分布と分解(昭和36年度日本農学会大会分科会)
- 14 モルモット脳の呼吸におよぼすロテノンの影響(昭和33年度日本農学会大会分科会)
- 71 昆虫グルタミン酸酸化酵素系に及ぼすロテノーンの影響 (続報)(昭和32年度日本農学会大会分科会)
- (31) 水稲におけるフエニール醋酸水銀の吸収と移動 (昭和31年度冬季関東部会)
- (29) 稲熱病菌の紫外線照射変異株の諸性質 (昭和30年度大会(1))
- コナガの台風による移動とみられる1事例
- 239 ハスモンヨトウの処女雌トラップおよびブラックライトによる調査
- 509. ヤガ科成虫の摂食量(一般講演)
- 32 ツマグロヨコバイ老齢幼虫の殺虫剤感受性について(昭和34年度日本農学会大会分科会)
- 植物体におけるO, O-dimethyl S-isopropyl-2-sulfinylethyl phosphorothiolateおよびその同族体の残留性
- 甘藷紫紋羽病感染組織における燐酸化合物の行動と呼吸との関係
- 九州地方におけるフタオビコヤガ誘殺数の減少について
- 206 ウンカ類における殺虫剤の撰択毒性(昆虫毒物学, 薬剤防除, 昭和43年度日本農学会大会分科会)
- 256. ツマグロヨコバイに対するMetepaの効力
- 微量局所施用法によるツマグロヨコバイとヒメトビウンカの殺虫剤感受性
- 5 ウンカ・ヨコバイ類に対する薬剤の局所施用法(昭和38年度日本農学会大会分科会)
- 125 ニカメイチュウ食入幼虫に対するエチルパラチオン及びメチルパラチオンの殺虫効力(昭和35年度日本農学会大会分科会)
- ハスモンヨトウに対する合成フ***モンの有効期間
- (25) 稲熱病菌の生育に及ぼすプリン誘導体の影響 (昭和30年度大会(1))
- 74. 有機燐劑の植物に及ぼす影響(昭和29年日本農學會大會分科会講演要旨)
- 113 ハスモンヨトウの処女雌トラップによる発生消長調査(一般講演)
- ハスモンヨトウの産卵数, 卵塊サイズの季節的消長