茶ならびにカンランに散布した 0,0-dimethyl 0- (3-methyl-4-methylmercaptophenyl)thiophosphateの消長
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概要
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ポットに栽培した茶ならびにカンランに^<32>P-Baycid乳剤を散布し, その変化を追跡した。なお茶の場合には製茶過程における変化もあわせて調べた。茶葉における新葉と古葉では, その変化はあまり大きな差が認められない。カンランでは茶葉に比較して葉面からの浸透速度も加水分解速度も早い傾向が認められた。茶葉におけるBaycidの酸化はPS-sulfide→PS-sulfoxide→PS-sulfoneの方向へ大部分進み, thiophosphate(PS-型)のphosphate(PO-型)への酸化は少なかったが, カンランにおいてはPO型酸化物がPS-sulfoxide, PS-sulfoneと同程度検出され, 更にBaycidのS-methyl異性体と考えられる物質もかなり検出された。緑茶の製茶過程においてはBaycidおよびその代謝物質の絶対量も, また各代謝物質の割合もあまり変化が認められない。散布直後の茶葉では製茶過程における加熱により, 葉面からの蒸発による減少が認められた。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1962-09-30
著者
-
宮原 義雄
九州農試
-
富沢 長次郎
農技研
-
福田 秀夫
農林省九州農業試験場:(現)農林省農林水産技術会議事務局
-
升田 武夫
農環研
-
富沢 長次郎
農林省農業技術研究所
-
升田 武夫
農林省九州農業試験場
-
宮原 義雄
農林省九州農業試験場
-
富沢 長次郎
農林省農業技術研究所病理昆虫部農薬科
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