洗い方と洗い残しの結果からみた看護者の手洗い法の特徴 : 看護教員と他の教職員との比較
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概要
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本研究では、看護教員(23人)の手洗い法の洗い残しの結果と洗い方を他の教職員(15人)と比較することによって看護者の手洗い法の特徴を把握した。洗い残しの結果と洗い方はそれぞれ、蛍光塗料の染め出しと手洗い行動のビデオ撮影によって観察した。手洗いは「普段通りの手洗い」と、一過性菌の除菌を目的に石鹸と流水のみを用いた「衛生的手洗い法」を行った。2つの手洗いからとらえた看護者の手洗い法の特徴は以下のとおりである。1)看護者は「普段通りの手洗い」において、一般の人に比べて、汚れの残りやすい部位に焦点を当てたポイント洗いができていた。2)「衛生的手洗い法」の再学習によりこれらはさらに改善されたが、予備洗いおよび周囲に汚染を広げないための行動は再学習後においてもできた人は約半数であった。3)指先や指の節は洗い方が改善したにもかかわらず再学習後も洗い残しが多く、対象者の皮膚の状態が影響していることが推測された。
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