学生の主体的な学習を支える場としての看護実習室づくり
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
基礎看護学教室では、'繰り返し身につける'という技術学習の特徴から、学生の主体的な学習を支える場としての'実習室づくり'を開学の年から行ってきた。「いつでも使える実習室」を標語に、一定時間帯の実習室の開放と、実習室を常に使える状態に整えることの2つを念頭に体制を整えてきた。実習物品を教材としてとらえ、実習物品の収納方法と片づけ方を取り決めた。実習物品の収納場所が分かるよう実習室と準備室の見取り図と物品配置図を作成し実習室内に掲示した。また、使用後の物品は、物品の性質に合わせた片づけ方を示した。そうしたことで、学生は自力で準備から片づけまでをできるようになっている。実習室の開放とクラスや学年を越えて学習の場の共有をはかったことは、学生にとって空き時間を利用しての時間効率につながっている。また、場の共有は学年を越えて学びあう相乗効果も生みだしている。 これらのことから、我々の'実習室づくり'は、学生の主体的学習を支える場として機能していると言える。
著者
関連論文
- 宮崎県立看護大学における教育課程の構築とその評価
- 看護基礎教育における教育課程の評価に関する研究 : 分担1教育課程構築に至る研究過程の分析
- 実習記録から見た基礎看護実習Iにおける学生の体験と学び
- 実際に採血を行う技術チェックの看護技術教育上の意義
- 看護の概念形成を目的とした初期看護実習の展開方法
- 糖尿病性腎症の患者が透析(シャント手術) を受け入れるまでの看護者の関わり
- 沖縄県の大学生の睡眠健康と食習慣 (1) : 2000年の調査結果の全体像
- 実践報告 看護基礎教育における手袋装着による採血実習の試み
- 学生の主体的な学習を支える場としての看護実習室づくり
- 慢性疾患患者への看護における立場の変換に関する一考察 : 不全感を残した透析患者との看護過程の分析から
- 採血技術の修得を促す血管モデルの条件 : 採血用血管モデルの作成過程の分析から
- 看護技術の立体像に導かれた採血技術の修得を促す教育方法
- ナイチンゲ-ル看護論の形成過程を探る--『思索への示唆』を通して(その2)
- ナイチンゲ-ルにおける看護制度の萌芽(その2)『女性による陸軍病院の看護』より
- モジュール方式による看護技術教育の展開 : システムの概要
- モジュール方式による看護技術教育の展開 : 「看護方法I」のグループ学習予定の作成より
- 「採血」技術の習得過程を促す指導に関する研究 : 教師が気になる学生の部分行動の分析
- モジュール方式による看護技術教育の展開 : 実習記録とその評価に焦点をあてて
- 3日間の食事記録からみた看護学生の食品摂取状況
- 家族を対象とした看護過程における看護婦の認識の特徴 : 家族の対処行動を促した看護過程の分析
- 効率的な「清拭ユニット」の作成と教材としての検討
- 学内演習における口腔ケア方法に関する文献的検討
- 洗い方と洗い残しの結果からみた看護者の手洗い法の特徴 : 看護教員と他の教職員との比較
- 看護学生における感染症対策の課題-本学[沖縄県立看護大学]学生の感染予防意識調査から
- 戦後沖縄における臨床看護業務の発展 : 手術室看護業務から
- 米国統治下における沖縄の看護教育事情(看護図書館の歴史)