キャンパスの人間形成機能からみた現代の学生生活 : 上越教育大学と関西私立大学・短大の調査結果から
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概要
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本稿は,大学のマス・ユニバーサル化によって混迷状況にある人間形成機能に焦点を当てて,地方国立の上越教育大学と関西私立大学・短大で実施した質問紙調査の結果に基づき,今日の学生生活を通じた文化習得様式の特色を解明することを試みる。第一に,各大学・短大の特性を概観した上で,学生生活にどのような地域差が見られるかを明らかにする。第二に,そこから学生たちがいかなる文化実践や価値意識を身につけていくのかに着目し,各大学・短大における文化習得様式の遠いについて分析と考察を行う。上越教育大学では学内クラブ・サークル活動を中心とする大プレート型,関西私立大学・短大では学生自身の興味関心にしたがって多元的な文化実践を営む小プレート型のライフスタイルが特徴として析出された。いずれのスタイルにおいても,「必要性への距離」の今日的意義を見直すことが課題に挙げられる。In this paper, we intended to analyze the characteristics of modes of acquisition of culture through the student life as it is today, according to the survey results of Joetsu University of Education (national and local) and private university and junior college of Kansai district. We are concerned with the function of human development which has been damaged by the mass and universal access of university. In Joetsu University of Education, there exist the "grand plate type" of campus life in which most of students participate in extracurricular activities in the university. On the other hand, in private university and junior college in a big city, many students take part in various small group activities both inside and outside the campus according their interests, so that we called it "small plates type". The question is to reconsider the importance of "distance from necessity" in current lifestyle of students.
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