P.ブルデューにおける「社会空間」と「界」の構築 : データ分析を通した反省的社会学の可能性
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概要
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小論は,フランスの社会学者であるP.プルデューが提唱する「社会空間」と「界」の構築という観点から,彼の経験的研究をわが置のケースに活用する可能性を模索する。この経験的研究の目指すところは,観察された可変要素の一つひとつのうちに,不変の要素,つまり「構造」を把握することである。そのために取らなければならない諸規準は,以下のように整理することができる。1.実体論的思考様式に代わって,関係的思考様式を採用すること。2.自生社会学との切断を行なった上で,対象の構成を試みること。3.個別の要素に事実を還元するのではなく,事実の体系的構成を行なうこと。4.位置空間と態度決定空間の同型性と,その相対的な自律について検討すること。5.客観化によって生じた現実との距離を,さらに客観的に把握してみること。もちろん,上記の諸規準は,実際にデータの収集・分析を行なうことを前提にしており,そのかぎりにおいて小論の議論は意味を有することができる。Cet article a pour objet d'explorer la possibilite de realiser dans le cas du Japon les recherches empiriques effectuees par Pierre Bourdieu. Particulierement, j'ai examine les methodes pour construire l' <espace social> et le <champ>. Il est important de saisir, dans chaque element variable observe, des elements invariants, c'est-a-dire la <structure>. Pour prendre cette perspective, il faut adopter les criteres suivants. 1. adopter le mode de pensee relationnel en substituant au mode de pensee substantiel. 2. construire l'objet d'analyse apres avoir coupe la sociologie spontannee. 3. construire systematiquement des faits sans les reduire en chaque element. 4. examiner d'abord l'homologie entre l'espace de positions et l'espace de prises de position, et puis l'autonomie relative de cet espace. 5. objectiver la distance entre le produit de l'objectivation et la realite. Bien sur, ces criteres presupposent que la collection et l'analyse des donnees sont effectivement actualisees. Dans ce cas la, cet article pourra avoir son efficacite.
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