量子粒子と言語
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概要
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量子形而上学と言語学との関連する部分についての研究である。言語を発せざるものとしての量子粒子はマクロの装置の発する言語によってのみわれわれに情報を与えてくれる。潜点は意識下の世界に存在していて, いまだ言語の形態をとっていなくて, われわれが意識することはない。言語を発するものとしてのマクロの実験装置は古典論的にふるまい古典論的にあつかえる。しかし,それらの構成要素の1つ1つはミクロの量子粒子であって量子力学で記述されるはずのものである。量子論では諸説あって, どれが真であるかの最終的な答に至っていない。永らく量子力学の主流であったコペンハーゲン流の解釈も影がうすくなりつつあるが, かくれた変数もベルの不等式の実験的否定により修正を余儀なくされている。マクロの物体もミクロの粒子からなることは潜点がやがて顕点となり言語体系を形成することから考えて, そんなに特殊なことではないことが示されている。This article studies the related parts of the quantum philosophy and the linguistics. Unspeakable quantum particles give us the informations by the languages spoken by macroscopic apparatus. Implicit points exist in the subliminal world. We are not conscious of them. Speakable macroscopic apparatus behaves classically and we can treat them by the classical theory. But we have to see it as made of atoms, of electrons and nuclei. We have to apply to these entities the only quantum mechnics. There are many opinions in quantum theory. The Copenhagen interpretation has widely accepted, but now it is made light of interpretations. The hidden variables theory must be corrected because of experimental negations of Bell inequality. It is not so singular that macro body is made of micro particles, for the implicit points become the explicit points and form the system of one language.
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