可変質量系のエネルギー散逸
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概要
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力学現象にともなうエネルギーの散逸をいくつかの例について考察する.大学入試問題によく現われる例についても言及する.質量が時間的に変化する系は本質的に散逸過程になっていることを示す.時間変化の関数形によっては粘性抵抗と質量変化が同じであることが示される.運動の形態としては水平方向の直線運動,粗い斜面上の運動そして単振り子を考える.前二者についてはあらかじめ摩擦などの散逸過程を考えさらに質量を変化させる.そして粘性抵抗は運動エネルギーの散逸に対応し,摩擦は位置エネルギーの散逸に関係ぶかいことを指摘する.単振り子についてはあらかじめ散逸過程を加えないで質量変化のみを考えてやはり運動エネルギーの散逸が生ずることを示す.位置エネルギー増加の形でのエネルギー流入と非弾性衝突によるエネルギー流出が収支バランスしてエネルギーの時間的平均が一定となる.
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- R. M. Santilli: Foundations of Theoretical Mechanics, Vols. 1 and 2, Springer-Verlag, New York and Heidelberg. 24×16cm, Vol. 1: 1978, 288ページ, Vol. 2: 1983, 382ページ.
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