言語現象と自然現象(II)
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概要
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前論文(Ⅰ)で少し述べた科学の発展と東洋, 西洋のちがいについてことばの面から議論して, 漢字が負の役割をしてきたことを示している。一挿話として科学の発達を遅らせるにはどうすればよいかも述べられる。言語学の用語である膠着語, 屈折語などと自然現象の類似点を述べ, ついでに各言語の例について考察する。最近, 言語学の研究課題となってきている, ピジン・クレオールについて, それらの定義, 例, 普遍言語としての性格について言語学の本の記述をふまえ新たな考究を行っている。また, これらの二言語には, 自然科学・数学の用語との共通点があり, ともに人間が短期間に創り出すことによる類似点が数多く見出されることを示す。最後に量子粒子のふるまいをことばの現象と比較してみて, 量子力学の基礎的問題と言語と意識下の世界との関連について考察する。The difference between west and east in development of science is discussed from the linguistic point of view. It is shown that the Chinese character has played the negative role in it. An episode is introduced concerning a favorable retardation in science. It is notable that the terms, agglutinating and inflecting in linguistics show resemblance of them to natural phenomena. Then the interesting definitions and the examples of pidgin and creole are shown. These two languages are universal and have common properties with our languages of mathematics and natural science. The languages of both types are created by human being in a short period. Lastly we compare some behaviors of quantum particles to linguistic phenomena and study the relationship between fundamental problems in quantum mechanics and the subliminal level of languages.
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