<原著論文>在宅看護実習における学び : 訪問看護実習まとめの記録分析から
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概要
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本研究は,在宅看護実習IIにおける学生の学びを明らかにすることを目的に,質的研究法を用いて,訪問看護実習のまとめの記述について学びの内容の分析を行った。学びを明らかにする方法として,在宅看護実習における学びの定義を『在宅看護の理解や認識の記述』とし,在宅看護実習の最終日で用いられる『実習のまとめの記述』より分析を行った。その結果,学生の学びは最終的に【療養者・家族の自尊感情と自己効力を育む】【療養生活と家族の健康生活を支援】【セルフケア能力と生活意欲の向上】【療養者の身体の機能の保障】【状況に応じた対応と問題解決】【介護力に沿った指導】【療養環境の整備】等7つのコアカテゴリが形成された。これらの学びは,学生が疾病や障害を持ちながら家庭で自分らしい生活を望む人々への訪問看護活動を通じて,在宅看護の特有さの理解と共に,看護とは何かを考え,看護観を築く意味をもっていることが明らかになった。又学びの内容は,在宅看護実習IIの目標にほぼ到達していた。
- 順天堂大学の論文
- 2003-03-29
著者
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