加齢による手指付着Coagulase Negative Staphylococciの性状変化
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概要
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20代の健康人20名から60株, 50代の健康人15名から40株のcoagulase negative staphylococci(CNS)を分離した.ApiStaphを用いて菌種同定をおこなったところ, 20代由来のCNS60株中の41株(68.3%)および50代由来のCNS40株中の21株(52.5%)がStaphylococcus epidermidisであった.S.epidermidis以外のCNSについても菌種同定をおこない, 由来年代による相違について考察した.これら分離株を用いて10種類の抗生物質に対する感受性を寒天平板希釈法により調べた.この結果CNS全部およびS.epidermidis以外のCNSにおいて, Penicillin G, Ampicillin, Novobiocin, Tetracyclineの4種類の抗生物質に対する感受性が, 20代由来株の方が50代由来株よりも有意に高かった.しかし, Cephazolin, Cephalothin, Cephotiame, Cephotaxime, CephpiramideおよびCefroximeの6種類のセフェム系抗生物質に対する感受性は菌株の由来年代による差は見られなかった.またS.epidermidisについて比較した場合には使用した10種類の抗生物質のすべてに対して菌株由来年代による感受性の差は示されなかった.
- 川崎医療福祉大学の論文
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