Bacillus subtilis MT-19 株の産生するプロテアーゼの部分精製と性状検査
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概要
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空中より分離したBacillus subtilis MT-19株は透析カゼイン酵素加水分解物を単一の窒素源とする合成培地中にプロテアーゼを産生する.培養上清を蒸留水に対して透析した後, 凍結乾燥してプロテアーゼの粗標品を得た.粗プロテアーゼをDEAE-Sephacelを用いたクロマトグラフィーにより部分精製して各種の生化学的性状の検査をおこなった.一連の実験のプロテアーゼ活性はS-2586を酵素の合成基質として測定した.この結果得られたプロテアーゼは分子量が20,000(SDS-PAGE後カゼイン寒天転写法による)〜21,000(SephadexG-75を用いたゲル濾過法による)と計算された.また, このプロテアーゼの至適pHは9であり, メタロプロテアーゼの阻害剤であるEDTAによってのみ活性化が低下する事が明確に示された.さらに, プロテアーゼ活性は, 80℃で10分間または70℃で40分間の加熱処理により完全に消失した.
- 川崎医療福祉大学の論文
著者
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美祢 弘子
川崎医療福祉大学医療技術学部臨床栄養学科
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美祢 弘子
川崎医療福祉大・臨床栄養
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高取 美保
草加病院栄養給食部
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口羽 由記
岡山大学医学部公衆衛生学教室
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口羽 由記
川崎医療福祉大学医療技術学部臨床栄養学科
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高取 美保
川崎医療福祉大学医療技術学部臨床栄養学科
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